~始動~ 自分の記憶が正しければ、気が付いた時にはもうすべてを失っていた。ただ一つだけ覚えていたことといえば、それは「貧しかった」ということだけだ。 強風に煽られて吹き上がる土埃を袖で遮りつつ辺りを見渡すと、自分と同じように汚れきった人々の…
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